愛用の筆を長持ちさせる

書道に絶対必要で、他に代替えがきかないものの中に筆があります

太さ、毛質、長さなど数えたらきりがないほどの筆があります。筆をつくるところも有名でだれでもが筆といえばと思いつくのが熊野の筆でしょうか

熊野の筆は化粧筆が有名ですね。化粧用だけではなくもちろん書道筆もあります

天然の毛を使って丁寧に1本1本つくられて値段も数千円~ウン十万円までもあります。
あまり高額な筆を買ってもうまくその筆の特性が活かすことが出来るか?

ということもあるので最初からあまり高い筆、ウン十万もかけることはないかと思います
それでも、ある程度する筆。メンテナンスをきちんとして長く使っていければ良いですね

筆を洗う

筆のメンテナンスといえば使った後の洗い方

洗い方がぞんざいだと墨が落ちきれず、割れてくる、毛が切れてくるなど良くないことがいっぱい

せっかく手に入れた道具の手入れを丁寧に。そして永く楽しく書道を楽しんで行ければと思います

では、筆の洗い方の基本とは? (私の場合です)

① 使い終わった筆の墨を反故紙(ほごし=いらなくない書き損じた紙)でよく墨を落とします

② 水道の流れる水で大まかに墨を洗い流します。筆を流れる水の途中でふり洗いするイメージ。決してシンクの底に筆を押し付けて洗わないでくださいね。

洗う場所は洗面所などの人工大理石など洗面ボールだと墨が入り込んで取れなくなってしまうので、ステンレス製のキッチンのシンクで洗うのがおススメ

③ ある程度墨を落としたら、ボールなどに水をためてその中で筆の根元をよく指でもんで、軸の中に入り込んだ墨をもみだします

この根元と軸の間が墨のたまりやすいチェックポイント!
毛の方の墨はきれいに落ちている!と思っていてもこのチェックポイントを丁寧に指でもんでいると、驚くほど墨がでてきます
時折水を変えながら墨が出てこなくなるまで洗いましょう。

④ 墨が出てこなくなったら、軽く水気をきり(指でなでて穂先を整える程度でOK)
つるして干して乾かします。
水気を切るときにギュっとにぎって水をきることなどは避けてくださいね
つるしている間に水がぽたぽた落ちてチェックポイントの軸の中の水と一緒にまだまだ残っていた墨が一緒に降りてきます

 

⑤ 数時間して墨が降りてきて根元が黒くなっていたら、また水で洗い流してください。
そしてまた干して乾かす。 これを繰り返します

最初に丁寧にきれいに洗っておくと、何回も洗わずにすむので最初が肝心

これが普段の私の筆の洗い方。

 

永く筆を最後まで使う

同じ筆を毎日毎日使っていると軸内がずっと濡れている状態なので、腐って毛が切れてきたり抜けたりする原因になります

書きやすい!この筆!というのがあったら2本用意して交互に使って、違う種類の筆でちがうイメージで書いてみる。など筆にも時折休息をあたえてあげてください

酷使して働かせすぎは筆の寿命が短くなります

丁寧にしていても書いているうちに紙との摩擦などで毛が切れてくることは必ずあります

そうすると最初の毛の量から減ってくる『筆がやせてくる』という状態に。

それでも永年墨を吸ったりして使い込まれているので、毛自体は柔らかく良い状態になっているのでもったいない

そうなっても書道用具店に持って行ってお願いすると、毛を利用して短くなったり細くなりはしますが仕立て直しなどできる場合もあります

せっかく手に入れた筆、そうやって最後の最後まで大切に使ってくださいね