書のオーダー、館看板文字のご依頼

 

筆文字のオーダーを承り揮毫させていただきました

設計事務所「空」様からのご依頼でした。個人のお客様が集合住宅を建設。その集合住宅館の看板用の文字

「Champ Saule」
Shampは野原、Sauleは柳で建物が立つ地名の柳原にちなんでいます

 

看板の作り方はいろいろあると思いますが、PCでマスキングを作成してアイアンペイントという黒鉄調で仕上がる塗料で吹き付けて仕上げとなるそうです。

看板の文字などは展覧会の作品や、書そのものを額装して飾るものとは書き方を変える必要なのでは?と個人的に考えています。

せっかくご依頼してお任せいただくので、ある程度は私自身の作風や世界観などはあった方が良いとは思いますが、あまりにも私の世界観が強すぎて個性はありつつも文字自体が主張しすぎないようにしないと本来の目的が違ってしまいます。
にじみ、カスレもほぼ出ないように書道作品というより筆の柔らかさを活かしたその館だけのオリジナルのフォントを作成する。というイメージで書かせていただきました。

どのような仕上がりイメージで書くか?は使用目的で違うのではないかと思うのですよね。

同じオーダーでご依頼でも書いた文字をそのまま印刷して使用したりする名刺や一筆箋などの場合は、作品と同じイメージで書いた方が良いですね。

飾る作品のオーダーなどは、言葉文字の選定したイメージをお聞きしてそのイメージに合わせた書体を選定することもあります。

私は書家なので、自分の作風や世界観はとても大事にしていますし作品をご覧いただいたときに「佐藤雅嵐らしさ」は大切です。
とはいえ、オーダーいただいた場合には私はこれしか書けません!というのは少し違うのではないかなと。

作りてとして発信する場合はドーンと世界をまとめ上げていきますが、ご依頼の場合はご希望と世界観の割合が大切

どのようなご依頼にも対応できるよう普段の作品づくりから様々な書体や書き方、使用する筆の選定などの引き出しを多くしていきたいと考えています。