筆の毛が抜けて困る

 

書道の筆あるあるですが、書いていると先からどんどん毛が抜けてくる時があります。
先から飛び出ているのがたとえ1本程度でも変な細い線が書けてしまうので、つまんで抜いてしまう方が良いでしょう。

長年使っていると擦り切れたり、してくるのでこれは仕方ない事ですね。
だんだん最初の毛より少なくなって「筆が痩せてくる」という現象になります。これは経年現象なので仕方ないこと。

自然に毛が減ってきたら

軸の太さと比較して毛があまりにも痩せてきたら、作り変えることが出来ます。
同じ太さに戻すのではなく、元のサイズより細く短い筆になります。

筆は長く使い続けていると毛そのものが削れてきてやわらかくなり、良い筆に育っていくので捨てずにもう一段階サイズダウンさせてもっと長く使って行きましょう

自然に抜けているわけじゃない

早急に対処が必要なのが抜け方が尋常ではない場合。特に本数。どんどん抜けてくる場合があります。

また、抜けた毛を見てこうなったら一旦修理です。

並べてみると表に見えている毛の長さより抜けている毛の方が長いのが分かります。なぜ長いか?というと毛束が軸の中にまとまって入っているので実際外に見えている長さよりも毛が長い。

抜けた毛が写真のようだと中から抜けています。

これは、筆の毛はまとめてぎゅっと糸で縛って糊付けされているはずなのですが、なんらかの理由で中に不具合があったということですね

このようになってしまったら、確認のため抜けた毛と一緒に買い求めた筆墨店(書道用品店)に持って行き、修理をお願いしましょう。

長く使っていてたまにこの軸の中を腐らせてしまって毛が抜けてくる場合もあります。

筆は根元を良く洗って墨を落として、ぶら下げて乾かすと中に入り込んだ水分が下に落ちてきます。

きちんとメンテナンスをして長く使ってくださいね。