アート書道とは
アート・芸術と書道
~アート・芸術~というと何を思いうかべるでしょうか?絵画、音楽、演劇等々・・料理にも『アート・芸術性を感じる』といった言葉を使います。
感情を表現する手段で絵を描いたり、音楽を奏でたり、、私も美大を卒業しましたので芸術を勉強してきました。
美大には絵画、デザイン、建築といった科はありますが書道科はどの美大にもありません。書道科があるのはわりと学校の先生になる。といった要素が強い所にあったような気がします
書道は芸術ではない。という考えで美術大学には入らなかったようです。。それが正しいのか正しくないのか?は私が言うことではないので入ってませんという事実のみで。
書道と習字
書道というと真っ先に思いうかべるのが小学校の時に授業で習った『習字』を思いうかべる方がほとんどだと思います
とめ・はね・はらいに注意して、左右対称に書いたり、書き順通りにきちんと書く、そして紙の真ん中にお手本通りに書く。先生に見せると赤で添削されてお手本通りに書くことが正解。というイメージはありませんか?
それはどちらかというと字を習う・正確な文字というものを習うという事がメインでしたね
習字はどちらかというと実用的。ペン字や硬筆など
誰が見てもきれいに見えるいわゆる美文字。
書道とは?
書道は文字を使って自分の表見したいことを創造していくもの。そうなると書道も芸術・アートになるのではないかと思います。
書道の基本の勉強のやり方は基礎練習の臨書(りんしょ)といった昔の人の書いた様々な古典を先ずは真似して書いてみて筆づかいのいろいろな方法や文字の形などたくさんの引き出しを増やすこと
絵画でデッサンや模写で形や技法を練習するのと同じこと
引き出しが増えると自分なりのアレンジや、表現したいこと魅力的な線が書けるようになってくる
アート書道とは?
書くこと、描くこと
書道でアート。自分の表現したいことを書道で創造する。個性を表現する。絵や彫刻などの表現することと一緒でそれを文字を使って、、
創り手は自分の想い、考えを表現します。絵を描くような気持ちで!
同じ『一』という漢字でも太さ、墨のにじみ方、かすれ方、長さ、書く位置、、どれだけの表情があることか!
彫刻はもちろんのこと絵は苦手。という人でも字は書けます。
その字を使って、自分の表現したいこと、想い浮かべたことを筆にのせて、表現すること
墨以外のものを使って書くことも自由に。 誤解するかたもいるようですが、色を使うことがアート書道。というわけではありません。
墨も1色でも見る側には色彩を呼び起こす究極な色でもあります
観ること
アート・芸術には鑑賞という観る・感じることも大切な要素
書道の作品を観た時、それぞれが受けるイメージが違っていてもそれもOK。感じたままで自由にいきましょう
楽しむこと
そして、私は飾ってもらえること。現代のインテリアにもあう作品づくりを楽しんでもらいたい!と願っています。
昔の人が床の間に掛け軸をかけて季節感や場の空気のテーマを創ったように、そして絵画のようにインテリアとして身近において楽しむ。
日本には四季があり、日本古来から季節の移ろいに敏感でした。風や自然から取り入れる色の合わせや歌を詠み、常に身近な存在だった四季折々。そんな日本人に受け継がれている季節感を大事にする心や、こころの奥に秘めている大切にしていること。
誰の心にもある思い出や、感情を筆にのせて表現できる
それが私佐藤雅嵐がお伝えしたいアート書道です