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日本の伝統美が織りなす、新たな表現の世界

徳島産の高品質な天然藍「漂」と、日本の漆器として愛される「漆」を用いた書道とアートの融合が、ここに誕生しました。
この作品群は、伝統的な書道技法に深い藍の色合いと漆の独特な艶を取り入れ、日本の美の精髄を集めたものです。藍が持つ自然な温かみと漆の光沢が、伝統と革新を一つにしました。
この新たな表現は、人との深いかかわりや身体、感情といった多様な要素から生まれました。

この度の作品群は、文字や言葉だけにとどまらず「人」の文字が持つ意味や身体を通じて感じる感情、心の中に潜む想いが重なる瞬間を表現します。
これらの作品を通じて、文字や言葉が生まれる前の心の中の奥深さが描き出されています。
2024年12月9日から2025年2月9日まで、銀座小松庵総本家にてこの魅力的な作品群を展示いたします。時代を超えて愛され続ける「和」の新たな姿を、ぜひ実際にご覧ください。

古くから日本の空間を彩り、その伝統を表現してきた書・藍・漆。 それぞれが持つ独自の美しさを深く見つめ、各々の存在や特徴が響き合い、強さとしなやかさを掛け合わせたことにより、現代的な空間に合う新たな伝統となる作品に仕上がりました。

書道

古来の毛筆と墨という筆記用具使い文字を芸術的に表現する日本の伝統文化芸術です。 墨の濃淡、線の質によって、強さや優美さを表現します。

蓼という植物の葉からつくられた古くから「ジャパン・ブルー」の呼び方もある日本で親しまれた染色技法が主。書道に使う藍は染料と違う作り方によって墨とは別に顔料として書道で使用する作品や、漆に混ぜるという使い方で藍の新しい可能性を広げました。

ウルシの木から採取される樹液や精製したものです。漆は塗料や接着剤として使われ、縄文時代から使用されている日本最古の天然塗料になります。木製に漆を塗り重ねた器が日常に使われ、今回の作品には「拭き漆」の技法を使い、書道に奥行や艶を与えています。

”絵の様に文字を描く” 永い時間をかけ受け継がれたきた書道の古典の学びを土台にし「文字は観るもの、感じるもの」として作品表現を追求。美大出身・元デザイナーという経験を活かし制作する作品は構成、 白の空間、線の種類等独特の世界観として定評がある。書を書くだけでなく、額装、展示方法もデザイナーとしての経験値から空間全体を演出した個展ー言葉函-は書道会のみならず、 アートの世界でも「静で強い」「雅嵐ワールド」と話題となった。近年は絵画、彫刻家と一緒の活動も多く、読める文字という考えにとどまらず、生きた線としてとらえた作品を発表している。

ご挨拶

この度、2度目の個展を開催することとなりました。多くの人々が集い、楽しむ場だからこそ、今回は「人」にフォーカスしたいという思いがありました。 人は常に何かを考え、感じ、それを頭の中で言葉にしています。そうした思考や感情の断片を「見る詩」として表現し、人そのものを描き出しています。

「見る詩」には、藍や漆を用いた作品も多く、これらの色彩は独特の深みや艶を与え、さらに奥行きを感じます。
作品は見る角度や時間によっても異なる表情を見せるため、ぜひ実際に足を運び、その変化や深さを体験していただければ幸いです。

個展名 The Gaze 〜視座〜
場所 銀座 小松庵総本家 [ 公式サイト ]
会期 2024年12月9日(月) - 2025年2月2日(日)
営業時間 11:00〜22:00
森の時間 16:00〜17:00(平日のみ)

飲食店内にギャラリーが併設されています。鑑賞のみのご来場も可能ですが、店内が混雑している場合は入場をお断りする場合もございます。森の時間に限り、ギャラリーのみの営業となりますので飲食の提供はされません。

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