書作品オーダー、昇進祝

作品オーダーをいただきました。昇進のお祝で有志の皆さまが贈られる書のオーダーです

昇進祝の書作品オーダーご依頼

お仕事用の部屋に飾るための書というご依頼で

沢山検索をした中私の書いた作品をご覧いただいき、【やはり、この人に!と思った】ということでご連絡をいただきました
出来上がりの作品がこちらです

作品サイズ20×47㎝
額装仕上がりサイズ30×63㎝

オーダー作品の進め方

長い休みの直前のご依頼の連絡で祝賀会は2週間後。なかなか厳しい納期です!
表装をお願いしている会社とは何度もお願いしているので、見積もりを取りながらご依頼主とはイメージの共有とご希望を伺いながらという右で打ち合わせしながら左の方と打ち合わせする。という状態でした

そういえば昔デザインの仕事をしている時にサンプルの仕上がり等詳細をメーカーさんに確認しながら、提案先と打ち合わせ連絡していたなぁ。と思いだしてその時の仕事が役に立っているような、同じことを続けているような。

オーダーはご希望のことば、を伺い書体についてもご希望を探っていきます
楷書、行書以外にも書体はあります。

今回は

・行書で

・あまり崩し過ぎない

・読めること・古い字体は避ける

・ご本人が優しいけれど芯の強い、意志が感じられるそんな字

以上がポイントとしてあるというのが公式ラインでやりとりさせていただいている中のヒアリングでみえてきました。

3種類の作品のご提案

この3点に気をつけながら十数枚書いた中で私がまず3点に絞って、写真をお送りしその中からご依頼主に選んでいただきました
その3点がこちらです

額装の打ち合わせ

まわりのマットの色のご提案とご希望のすり合わせ。
またマットの幅をどのぐらいにするか?というご提案もさせていただきました

ざっくりとですが、手持ちの色の紙で近いもので仕上がりのイメージに近い形でダミーの写真をお送りしました。
言葉等で細かく書いても慣れていないと、画像でイメージは出来にくいものです

なるべく見た目で最終の姿が分かるようなやり方でお伝えして、ご依頼主の不安や心配がないよう、それはまたお互いのこんなはずではなかった。という齟齬をなくすため。より良い仕事になるために細かく確認をしていきます

 

この状態で最終確認をお願いし、業者さんに作品発送。上記に写真なども業者さんへお送りしておけばこちらでもお互いの意思の疎通がとれます。

このようなやり取りをこまめにしながら業者さんへ作品をこの日に着いていないと間に合いません。という期日より2日早く作品を送ることが出来ました。

1人で仕事をしているわけではないこと

このことがとても効果があったのですね。

デザイナーの仕事をしている時、メーカーさんにサンプル依頼で仕上がり日の調整をしている場合「この日までに材料をください。そうしたら間に合いますよ」という案件は常にあります

その時私は言われた日までにつけばよい。ではなく1日でも早く材料が着くようにする。自分が走って発送に間に合うなら、そこで1日でも稼げるならば走る。

実際手を動かしていただく方には焦って作業をお願いするより、少しでも良いので余裕と考える時間をお渡しする事。それが結果的に自分がデザインした以上の仕上がりになってくる。またサンプルを作っていただいている人へのリスペクトの現し方であるという信念で仕事をしてきました。

そのおかげかどうかは分かりませんが、メーカーさんからの信頼もいただけるようになり、どうしても!という難しい案件等でも気持ちよく、「あなたが言うならやりますよ!」とありがたいお申し出をいただくことにもつながりました

当初、浮かしはできますか?と一応尋ねていたのですが、納品していただいた時に確認したらなんと浮かしでつくっていただけていました
時間的に間に合ったので。という回答をいただき、ああ急いで送って良かった!と思いました

浮かし。というのがこちらです

このように作品が手前に浮いて配置する額装方法で、マットにベタ貼りより高級感も出ますし作品も良く見えます

昇進祝ですからなおさら、こちらの方が良いですよね。

オーダー作品お引渡し、ご感想

祝賀会当日のお昼に私が受取、夕方にご依頼主に引き渡し。というスケジュールで無事お渡しできました

打ち合わせ途中でも
「このような依頼は初めてですが具体的におっしゃっていただけるので安心です。そして何より先生の書が出来上がるのが楽しみです」
とおっしゃっておいただきましたし

ご依頼主にもとてもよろこんでいただき、またご本人にもとても喜んでいただいたというお写真付きでご連絡いただきました
*ご本人のお立場上個人名とお写真は控えさせていただきますね

「必ず部屋に飾ります!」とおっしゃっていただいたとのこと。贈る側、贈られる側双方に喜んでいただいて本当に良かったです

今回のご依頼の書作品が、末永くお祝の主の方のお仕事、理念をサポートできるようなちいさな存在でいて欲しいな。と心から願っております

このたびは、書作品オーダーいただきまして誠にありがとうございました。