有料老人ホームのアート書道レッスン

昨年からお話をいただいていて、内容などを打ち合わせさせていただいていた株式会社チャーム・ケア・コーポレーションの介護付き有料老人ホームの希望者の方が参加する有料レクリエーションのレッスンが終了しました

一言で老人ホームといっても種類はさまざまで区分がいろいろあります
今回お話いただいたチャーム・ケア・コーポレーション、介護付き有料老人ホームは居室も個室でみんさんそれぞれのお部屋があります。

いらっしゃる方もお身体が不自由な方や、はた目にはお元気そうな方もいらっしゃいます

老人ホームでレクリエーションとして『書道』というのはわりとよくあるイベントかと思います

見ているとだいたい小学校に習うような『お習字』の要素が強いかな。と思っています。
半紙に先生が書いた見本を見ながら練習していく。

最初にお話しをいただいた時も、ホームの方のイメージは『お習字の書道』だったかと思います。
もちろん基礎はやり続けているので、それでも出来るのですが、、

高齢になって健康や日常生活にちょっと不安があって皆さん介護付き有料老人ホームという場所に住む場所を変えられます

(株)チャーム・ケア・コーポレーション様が『施設ではなく住まいであること』という
理念のもとに運営されているので、入居している方や家族の方の希望も『住む』ということだろうと思います。

たまたま人数の多いところにいるけれど、生活は施設に居る。というより安心安全のためにここに住んでいる。そこが大事かな。と思います

なので、脳の活性化やリハビリ目的の習字や書道ではなく、楽しむための書道。ご自分の部屋に飾ってもご家族に送っても良いアート書道の方が楽しいのでは?と思い銀座アート書道のレッスンと同じメニューを提案させていただきました

始まる前担当の方がパンフレットや写真など見せて声をかけてくださったところ

・書道はかた苦しいけれどこれならやってみたい
・家族のかたがぜひやらせて欲しいと依頼
・普通の書道はやらないけれど、こちらは自由に書けそう

など介護付き有料老人ホームだから、高齢だからという線引きはなく普段、銀座アート書道
のレッスンに参加される方達とやってみたい!の動機はほぼ同じです
それはそうですよね!老いも若きも人間ですから感情や考えにそんなに変わることないです

嫌なことはずっと嫌だし、楽しいことは楽しい。区別はないと思っています

10名の方が参加してくださいました。

最初に文字の成り立ちとなる元の字の説明をすると
『え~!知らなかった!』『そんなとこから来たんだ!』というへえ。ほお。の感嘆もはい、一緒

まずは墨で練習しているときは
『上手に書けない、、』
『難しい、、』
といったお習字的な思いからか、そんな弱音の声が聞こえてきましたが

ハガキに色を使ってみたり、墨で書いたところに色を飛ばしはじめた人がいたら
『私もやってみたい、、』『私もやる』

 

この現象もついこの前の銀座と一緒

『きゃ、顔に飛んだ!』など盛大に飛ばしてました

途中で見に来た男性も『おもしろそう!羨ましい』と興味を持っていただきましたので次回は参加でぜひどうぞ!!!大歓迎です

大きな笑顔で孫が来たら見せなくちゃ!と本当に嬉しそうなお顔も
『楽しかった!また次もぜひきてください』と嬉しいお声もいただきました

ホーム長やケアマネージャーの方からも、

今まで見たことない笑顔でした!みなさん本当に楽しそうでした!

普段すこし難しい方のあんな笑顔が見れたのは初めてでした!

ちょうどご家族がいらして、楽しかったこと、書いたものを見せたら『額買ってきます!』とすぐにおっしゃってくださったそうです

書いた本人もご家族も嬉しいですね
私がこういった有料老人ホームでお教えする一番に考えるのは『楽しく過ごす時間があること』
またご本人が楽しんでくださって、楽しんでいる姿をみた家族の方も喜んでいただけることです

 

題材を『桃』にしたので、少し先ですが3月3日はひな祭りにちなんだお食事が提供されます。

個人個人のトレーと食器の間に半紙で簡単な紙のランチョンマットを敷いたらどうかな?と思い、担当者の方もひな祭りに何をしたら?と考え中だったのでぜひ!となり生徒となった皆さんに全員分のランチョンマットを分担して書いていただこうともくろんでいましたが、さすがにそこまでは無理でした、、

レッスン終了後『桃』のランチョンマットを作成してきました。

 

ひな祭りのお食事の時に皆さんがすこしでも華やいだ気持ちになっていただけたら嬉しいです。。