子供の文字、大人の文字、アートな文字

文字を書く、学ぶ。というのはだいたい小学生からはじまります。今は早い子供は幼稚園ぐらいでも書いていますけれど。

小学生のころはえんぴつで書く文字も四角いマス目のノートに書いたりしたせいか文字の字の形はひらがなも含めて横幅もある四角くなっています

習字、書初めも紙の幅いっぱいに元気よく!といわれていますし

スマホやパソコンも文字の外側にラインを引いてみると大体真四角の中に納まっているのがわかりますか?
このスタイルを見慣れているので、文字は四角い字形で書く。書かねば。それがきれいな文字なんだ。と思っている方が多いように思います

大人になって書道やペン字などを習いはじめると、子供のころの記憶で四角く書こうとする気持ちと、直されることにギャップを感じる方も

四角の枠に1文字づついっぱいに書くのは子供の文字の形。漢字、ひらがな、カタカナともです

大人が書く文字は全体的にまず縦長になります。子供が生まれて小さいころは身体全体がまるっとしていて可愛らしいですが、成長にしたがってだんだんとシュっと縦長にのびていくのと同じかな。と感じます

そして、文字によって字の形を意識することが大人のきれいな文字につながります

きれいな文字の形を理解し、基礎にしてそこをどうくずしていくか?で1文字にもリズムがでてきます

どんな情景を創りたいか?という想いにあわせてくずす。想いは人それぞれ違い、そこが個性となり、アートな文字になっていく

文字も人間の成長と似ている部分が多くないでしょうか?

誰かと同じ文字でなくてはならない。
お手本どおりの文字でなくては価値がない

そんなことはないと思います。ひとそれぞれの数だけ文字があって欲しいと感じています